赤城神社主婦失踪事件

事件概要

1998年5月2日、千葉県に住む主婦A(当時48歳)は連休を利用し、夫の実家である群馬県を訪れていた。翌日3日、家族(夫・娘・孫・叔父・叔母・義母)で赤城山を祀る三夜沢赤城神社に向かう。

赤城神社には午前11時30分頃に到着。しかし、雨が激しく降っていたため帰ろうとしたが、「せっかく来たのだから」という理由で神社への参拝は夫と叔父だけで行く事になり、他の家族は車で待っていた。

しばらくすると、Aも参拝に行くと言って賽銭の101円と赤い傘を持参し、夫と叔父の後を追うように参道へ向かっていった。

その後、Aの娘が子供をあやすため車外に出た時に娘はAの姿を目撃したが、なぜか参道から離れた場所で佇んでいるのが見えたという。娘は不審に思いながらもあまり気に留めなかった。

その後、しばらく帰って来ないAに心配になった家族は周囲を捜したが見つからず警察に通報、警察も100人体制で10日間捜索するも行方は分かっていない。

失踪後に家族の元へ無言電話がくる出来事もあったといわれているが事件に進展はなく、10年後の2008年に捜査は打ち切られた。

不可解な点

  1. 目撃情報が少ない。当時、強めに雨が降っていたがツツジで有名な赤城神社は観光地でもあったため人は多かった。しかし、目撃情報は20件ほどしかなく娘がAを確認した後、ほんの数十秒目を離し、もう一度見返した時にはいなくなっていたという。
  2. Aはなぜ補聴器を置いて行ったのか。参拝時にAは補聴器を車に置いていったが、Aは気圧の変化で体調を崩す事もあり、補聴器をよく利用していた。参拝してすぐに戻ってくるつもりであったと考えられるため、自分から失踪したとは考えにくい。
  3. 失踪後の無言電話。千葉の自宅に大阪と米子から無言電話が数回掛かってきた事がわかっている。結局、手掛かりは掴めなかったが何か関係があるのか。

推論・噂

この失踪事件には多くの謎がある。目撃情報に関しては、他人が撮ったビデオにAの姿が映っているとテレビで話題になったが、後に家族が本人ではないと否定している。当時、雨が降っていた事もあり傘をさす人が多かったため、詳細な目撃情報が得られなかったとも考えられている。

事件には多くの説が噂され、襲われた形跡や目撃情報も少ない事から男性と駆け落ちしたのではないかとの説も言われていた。しかし、たまたま義母の提案で行った赤城神社で駆け落ちする事は考えにくく、昼間に家族がいる場所で駆け落ちなどしないのが普通なので、この説には説得力がない。

他にも事故説や事件説もある。事故説としてはAが補聴器を置いて行った事もあり、参道へ行く途中で体調不良になり道を外れて滑落などの事故に遭ったというもの。これは、警察が赤城神社周辺を警察犬も動員して捜索しているので可能性は低い。

事件説は赤城神社周辺で女性が暴力を受ける事件があった事から可能性としては否定できないが、警察の捜査で争った形跡などは発見されなかったので可能性としては低い。

神隠しのようにいなくなった事から某国による拉致説や宗教へ入信した説など、様々な考察がなされているが結局どれも推測でしかない。

失踪後、Aの捜査の進展はなく何も分かっていないのが現状である。

個人の感想

人は簡単にいなくなる事はないと思うが、これだけ目撃情報が少ないと事件か事故かもよくわからない。状況的に自ら失踪した可能性はあると思うが、赤城神社に寄ったのは偶然と考えるとそれもない。

本当に手がかりが少ないので推測も難しい話だが、個人的には体調不良で参道を逸れたのがきっかけで何かしらの事故に遭ってしまい、加害者に連れ去られた可能性が高いと思う。

家族のいる前から失踪する珍しい事例。せめて何か手がかりが欲しいところ。

コメント