概要
会社で何気ない会話をしている会社員たち。そこで、最近引っ越しをした一人暮らしの社員が会社の同僚に、
「誰もいないはずの部屋で、常に視線を感じるんだ。」
と語る。
同僚たちは気のせいだろうと言い、特に心配する様子もなかった。仲の良い同僚は、
「そもそも、お前のアパート3階だろ。誰かに見られてるわけないじゃん。それとも、部屋に誰か居たりして。(笑)」
などと笑って話した。
数日後、視線を感じると話していた社員の姿は会社になかった。心配になった会社の同僚は彼のアパートへ向かう。すると、彼はアパートの自宅にいた。自宅の鍵は開いており、同僚は部屋にいる彼の姿を見つける。
同僚が
「どうしたんだよ、会社を無断欠勤して。みんな心配してたんだぞ。」
と話かけると彼は
「いや、彼女が寂しがるからさぁ。会社に行けなかったんだよ」
と返してきた。
「彼女?」
そう言うとタンスを指差した。同僚はその方向を見るが誰もいない。
「何言ってるんだよ!誰もいないじゃないか。」
「そこにいるよ、よく見てみろよ」
同僚は不思議に思いながらタンスに近づいた。しかし、誰もいないどころか人の隠れるスペースすらない。その時、タンスに近づいた同僚は何かの視線を感じた。その方向はたしかにタンス。
目を凝らしてタンスを見ると、確かに壁とタンスの隙間に何かいる。さらに近づいて隙間を見ると、そこには赤いと思われるワンピースを着た女性が数㎝しかない隙間に立っていた。
「うわー!!!」
それを見た瞬間、同僚は部屋を飛び出してしまった。
その後、その部屋に住んでいた社員の彼を会社で見る事はなかった。
真相・噂
この話は様々なバージョンが存在している。共通しているのは隙間に女性がいるという事で、同僚が部屋を訪ねると全ての隙間にテープで目張りをして怯えている住人を見つける場合もある。
話によっては女性が寂しがるから部屋にいるパターンや、住人が隙間に恐怖して発狂してしまうパターンなど両極端な設定がある珍しい話。
結末も曖昧なところも多く、噂としてはタレントの桜金造が広めた話であるとも言われている。また、似たような話は、江戸時代から書物に書かれている。
個人の感想
隙間女の話を初めて聞いたのはテレビの「笑っていいとも」で、夏の怖い企画の中で桜金造が話していたのを覚えている。当時、テレビでは怖い話が普通に放送していた。
個人的には怖い話ブームの時に流行った話だと思っていたが、調べると江戸時代の耳袋と呼ばれる雑話集の中に同じような話があるらしい。今も昔も考える事は一緒。
創作だとしても隙間女の話を聞くと隙間が気になるという事は、話の完成度の高さを表している気がする。
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